RIASEC 職業興味ガイド — ホランドの6タイプと職業の対応
ホランドのRIASEC理論の完全ガイド。現実的・研究的・芸術的・社会的・企業的・慣習的の6タイプ、3文字コードの読み方、職業との対応、MBTIとの違い。キャリア判断の材料として使う。
最終確認 2026-04-14
RIASECとは何か
RIASEC は心理学者 ジョン・L・ホランド(John L. Holland, 1919–2008) が1959年に発表し、その後数十年かけて改訂した職業興味の理論です。人の職業的な傾向を6タイプに分け、性格タイプと仕事環境が近いほど満足と成果が上がりやすい、という前提で使います。診断ではありません。
| タイプ | 記号 | 通称 | 動きやすい対象 |
|---|---|---|---|
| R | Realistic | 現実的 | 道具、機械、身体を使う活動 |
| I | Investigative | 研究的 | 分析、調査、問題を解くこと |
| A | Artistic | 芸術的 | 表現、制作、自由度 |
| S | Social | 社会的 | 人、教えること、支援 |
| E | Enterprising | 企業的 | 影響、主導、目標 |
| C | Conventional | 慣習的 | データ、手順、正確さ |
1. RIASECの要点
RIASEC の事実
1959+
理論の起点
Holland, A Theory of Vocational Choice
140+ か国
使われる範囲
米国職業データベース O*NET が公式採用
S と C
多いタイプ
社会的・慣習的が人口の4割超という報告がある
3文字コード
結果の形
主タイプ+補助2つ(例: ISA, REC)
RIASEC Hexagon
六角形
隣は近く、対角は遠い
実務標準の一つ
相談での位置
労働省系のキャリア探索でもコード検索ができる
2. タイプ別の中身
R — 現実的
核: 手を動かす、直す、現場で片づける。机上の議論より実物。
| 強み | よく挙がる仕事 | 学びの例 |
|---|---|---|
| 機械の感覚 | エンジニア、機械工、自衛官・軍人 | 機械、電気、土木 |
| 身体の持久 | パイロット、消防士、農業 | 航空、農学、施工 |
| 現場の問題解決 | 料理人、競技者、大工 | 調理、運動学、工業デザイン |
I — 研究的
核: 知りたい、分解したい、筋を通して解きたい。
| 強み | よく挙がる仕事 | 学びの例 |
|---|---|---|
| 科学的な思考 | 研究者、医師、データサイエンティスト | 物理、生物、統計 |
| 分析と推論 | 薬剤師、数学者、プログラマ | 医学、薬学、情報 |
| 独力の探究 | 経済学者、心理学者、哲学 | 経済、心理、哲学 |
A — 芸術的
核: 形にする、独自性、見た目と意味。規則より想像。
| 強み | よく挙がる仕事 | 学びの例 |
|---|---|---|
| 表現 | 作家、デザイナー、俳優 | 創作、視覚、演劇 |
| 審美 | 音楽家、写真家、建築家 | 音楽、写真、建築 |
| 新しい切り口 | UX、ブランド企画 | メディア、広告、ファッション |
S — 社会的
核: 人と一緒に、人のために。共感と教育・支援。
| 強み | よく挙がる仕事 | 学びの例 |
|---|---|---|
| 共感と会話 | 教師、相談、看護 | 教育、相談心理、社会福祉 |
| 支援の向き | ソーシャルワーカー、医療 | 看護、医学、社会学 |
| チーム | 人事、宗教職 | 人事、神学、子ども支援 |
E — 企業的
核: 説得、主導、達成。目標を置いて人を動かす。
| 強み | よく挙がる仕事 | 学びの例 |
|---|---|---|
| 主導 | 経営、政治、営業統括 | 経営、政治、法律 |
| 交渉 | 弁護士、コンサルタント、不動産 | 法律、経営、マーケ |
| 起こす力 | 創業、投資、制作 | 起業、金融、メディア |
C — 慣習的
核: 順序、正確、データ。手順を守り、細部を落とさない。
| 強み | よく挙がる仕事 | 学びの例 |
|---|---|---|
| 精度 | 会計、事務、税務 | 会計、行政、税 |
| データ管理 | 分析、銀行 | 統計、金融、情報システム |
| 手順の遵守 | 監査、公務員、秘書 | 法律、行政、経営情報 |
3. 6タイプの能力の置き方
RIASEC タイプ:核になる力の比較
R(現実的)
I(研究的)
A(芸術的)
S(社会的)
E(企業的)
C(慣習的)
4. ホランドの六角形
6タイプは六角形に並びます。
R
C I
E A
S
- 隣同士(R-I、I-A など): 性質が近い。3文字コードに入りやすい。
- 対角(R-S、I-E、A-C): 性質が遠い。内側の引っ張り、あるいは幅の広さとして読む。
RIASECの結果は、得点の高い3タイプで書くことが多いです(例: ISA = 研究的+社会的+芸術的)。先頭が主方向です。個人コードと仕事のコードが3文字のうち2文字以上重なると、仕事の満足が高いという報告があります。ラベルではなく、環境との重なりを見るための記号です。
5. タイプが仕事と重なったときの満足(研究の平均)
RIASEC:役割がタイプと重なったときの仕事満足(研究平均)
78
82
85
83
80
76
6. RIASEC と MBTI
RIASEC と MBTI
| 구분 | ||
|---|---|---|
| 目的:職業興味と環境の重なり | 目的:性格タイプと認知の型 | |
| 職業興味 6タイプ(R/I/A/S/E/C) | 性格 16タイプ(INTJ、ENFP など) | |
| O*NET 公式データベースで使われる | 再検査の安定性など、研究上の議論がある | |
| 職業選択・相談向けに設計 | チーム、会話、自己理解にも使われる | |
| 転職・職種の対応に使う | 関係やチーム作りの補助に使う |
7. RIASEC 検査を受ける
実行面は oiyo のキャリア検査です。この記事はタイプの説明です。
参照
- John L. Holland, “Making Vocational Choices” (1973, 1985, 1997): RIASECの基礎文献
- O*NET — Occupational Information Network: https://www.onetonline.org — 職種ごとのRIASECコード
- US Department of Labor Career Explorer: https://www.careeronestop.org
- Wikipedia — Holland Codes: https://en.wikipedia.org/wiki/Holland_Codes
- Journal of Vocational Behavior — ホランド理論の査読研究